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2025年10月25日 更新

バヌアツ共和国からのボランティア・寄付レポート

南太平洋のオセアニアの島国フィジーからのレポートです。

フィジー共和国の地理・政治・経済・民族と言語・宗教・観光

フィジーの地理

フィジーは南太平洋に浮かぶ300以上の島々から成る国で、主要な島はビティレブ島とバヌアレブ島です。気候は一年を通して温暖な熱帯性気候で、美しい珊瑚礁と白い砂浜が広がります。首都スバはビティレブ島に位置し、政治や経済の中心地です。火山活動によってできた山岳地形が多く、豊かな森林と多様な動植物が特徴です。フィジーの位置はオセアニアの要所にあり、太平洋の交通のハブとしても重要な役割を果たしています。

フィジーの政治

フィジーは立憲共和国で、大統領が国家元首、首相が政府の長として行政を担います。独立は1970年、旧宗主国はイギリスです。政治は民主主義体制を採用していますが、過去には民族間の緊張によるクーデターが複数回起きました。近年は安定が進み、観光業と地域協力を重視した政策を展開しています。国際的には南太平洋諸国のリーダー的存在として、気候変動問題にも積極的に取り組んでいます。

フィジーの経済

フィジーの経済は観光業、砂糖産業、漁業が中心です。特に観光業はGDPの大部分を占め、年間約80万人の観光客が訪れます。砂糖の輸出も重要で、農業は多くの人々の生活を支えています。近年では情報通信技術(ICT)やコールセンター産業の育成も進んでいます。しかし、経済は自然災害や国際市場の変動に弱く、持続的成長には課題があります。

フィジーの民族と言語

人口の約55%が先住のフィジー系、約37%がインド系フィジー人です。インド系住民は19世紀末、イギリス植民地時代に労働者として移住しました。この二大民族の共存はフィジー社会の特徴であり、文化の多様性を生み出しています。公用語は英語で、教育やビジネスで使われますが、フィジー語やヒンディー語も広く話されています。民族間の対話と理解を深める取り組みが続いています。

フィジーの宗教

フィジーの宗教は多様で、約65%がキリスト教徒、約28%がヒンドゥー教徒、約6%がイスラム教徒です。これは民族構成と深く関係しており、フィジー系住民は主にキリスト教、インド系住民はヒンドゥー教またはイスラム教を信仰しています。宗教行事は地域社会の重要な行事であり、祭りや儀式を通して互いの文化を尊重する風習が根付いています。

フィジーの観光

フィジーは「南太平洋の楽園」と呼ばれるほど観光地として人気があります。美しいビーチ、世界有数のダイビングスポット、そして温かい人々のホスピタリティが魅力です。リゾート地ナンディやコーラルコーストは特に観光客に人気で、ハネムーンやマリンスポーツの目的地として知られています。観光は環境保全と密接に関わっており、エコツーリズムへの取り組みも進んでいます。

バヌアツ共和国の情報 その2

バヌアツの失業率や賃金、農村部での昔ながらの暮らしなどの情報を集めた上で、現地の人々と話し合い、幸福度と問題点、について考えてみました。

私たちは、現地の状況を詳しく見て、現地のカウンターパートと話し合いを繰り返した上で、現地に必用な支援を行いたいと考えています。

バヌアツの1人辺りGDPと失業率

バヌアツの田舎 マンガリリュー村の人々
バヌアツの田舎 マンガリリュー村の人々


バヌアツは、大きな製造メーカーなどもあまりなく、観光と農作物の輸出に頼っているため、雇用も限られています。

統計上では、1人辺りのGDPは、世界136位 ( 192か国中 )で、3,492ドルです。日本が、32,498ドルなので、1/10の数字となっています。
この10年で、順位、総額ともに、大きな変化はなく横ばいと言えます。

オセアニア諸国の中でも低い方で、隣国フィジーと比べると半分くらいの水準です。


失業率は、ILOの世界の統計では5%となっています。
どの途上国でもそうですが、実際はもっと高いように見えます。

街を歩いていても、村を歩いていても、ベンチに腰掛けてお話ししている人、ハンモックに揺られて昼寝している人、闘鶏、トランプ、ビリヤードなどの娯楽に夢中の人などを沢山見かけます。

バヌアツの人口の80%以上は、島々の村々の昔ながらの生活なので、自営業扱いとなり、数字的には低くなるのかもしれません。
これは、失業率の3条件の中に、就職活動を行っている。という部分に由来しているように思えますが、正確には分かりません。
この点は、もう少し詳しく調べて、後日、レポートさせて頂きたいと思います。

バヌアツの賃金水準

バヌアツの公立小学校の先生
バヌアツの公立小学校の先生


バヌアツの都市部の賃金は、高水準にあります。
首都ポートビラの公立学校の先生で、月に10万円から12万円ほどの給与だそうです。

首都にある大手のスーパーの時給は、300vtほどなので、月に160時間働いたとすると、48,000vt 日本円で、約 6万円くらいです。

途上国の先生の給与は、2万円 - 5万円くらいが多いので、かなり高水準と言えます。

若い人々は、高収入を求めて、オーストラリアなどに出稼ぎに出かけます。
農業などの仕事に従事すると、400 - 600万程度の年収を得られます。

数年間働いてお金を貯めて、トラックやバスを購入し、自営業を始める人が多くいます。
外貨を獲得して、現金を持つ若い層がいる事と、島国で輸入が多く物価が高い事、出稼ぎで海外に行く人が多く、都市部の労働人口がそれほど多くないことから、都市部の賃金が高水準なのだと考えられます。


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統計数字と幸せ度

バヌアツの村でココナツミルクを絞るお母さん
バヌアツの村でココナツミルクを絞るお母さん


農村部の人々 = 村の人々は、いわゆる現金収入が無くても、豊富な果実、穀物、水産品を手に入れる事ができるので、飢える事が基本的にはありません。

先進国の数字で計るととても貧しく思えますし、実際にものは不足しているのですが、貧困で貧しい様子はありません。
特に、アジア・メラネシアでは、同じような環境が多く、砂漠地帯で作物もあまり育たない地域に住んでいるアフリカの人々と比べると、とても恵まれた環境に見えます。

バヌアツでは、多くの国の都市で見られるスラム街がありません。
観光客を相手に、物乞いをする人はたまに見かけますが、服がぼろぼろであまりご飯を食べていない。ような方は見かけませんでした。

経済がそれほど発展していないことで、貧富の差がそれほど大きくなく、また南の島で食べられるものが、至る所にある環境が、程よいバランスを生み出しているのかもしれません。

バヌアツの教育環境

バヌアツの公立小学校での授業風景
バヌアツの公立小学校での授業風景


将来への不安感がなく、のんびりした生活は、例えば学業の環境においては、問題を生んでいます。
例えば、日本人の小学生なら、誰でもできそうな四則演算 7+8 の繰り上がりのような計算をできない中学生が沢山います。
両手で、カウントしないと数字を計算できないので、3つの数字を足す。となるとお手上げの子が沢山います。

実は先生も、あまり計算できない人が多く、三角形などの図形が分からないので、飛ばして授業を進める先生もいるそうです。
このような状況が続いているため、街中で何かものを食べたり、買ったりして、清算するときに、間違っていることも良くあります。

ホテルなどのposが入っているところでは、自動で計算されるので、合計を読み上げるだけで済みます。
しかし、一部の数字を変更したり、修正したりとなると、できない人が続発します。

バヌアツ支援の寄付品

私たちができることは、不用品の再利用を通じてザンビアの問題解決の手助けを行うことです。

また、一過性の寄付活動ではなく継続支援を行うことを、活動の目標としています。

ザンビアの子供たちの未来のためにセカンドライフができることは、支援品を集めて、丁寧に仕分けて、定期的に支援品を送り、その様子を、支援して頂いた日本の皆様にお伝えすることです。

私たちが、ザンビア支援として、集めたい寄付品ををまとめました。

バヌアツへのサッカー用品の寄付

バヌアツの子供たちにサッカーシューズを寄付
バヌアツの子供たちにサッカーシューズを寄付


バヌアツで人気のスポーツはサッカーです。

南太平洋の隣国、フィジー、トンガ、サモアでは、ラグビーがとても盛んで、子供たちが空き地などでラグビーをしている姿をよく見かけます。
フィジー、トンガ、サモアといえば、ラグビーが盛んで強い事でも有名です。それぞれ世界ランク20位以内に入っています。

しかし、バヌアツでは、ラグビーをしている人をあまり見かけません。これは、人種的な要因が影響していると思います。

南太平洋のオセアニアには沢山の島国があります。独立している島国、アメリカやフランスの属領となっている島など色々ですが、住んでいる地域により、大きく3つの人種に分けられます。メラネシア、ポリネシア、ミクロネシアです。

バヌアツは、メラネシアというカテゴリに入るため、トンガやサモアに比べて、体格的に小さい人が多いため、ラグビーよりもサッカーが盛んなのだそうです。


バヌアツでは、目立った娯楽もないため、空き地でぼろぼろのサッカーボールを蹴とばす子供たちをよく見かけます。子供たちが将来像を描けるようなモデルが少ないため、TV中継などでスター選手を見る事ができるサッカー(フットボール)に憧れる子が多いのは世界共通です。

バヌアツの加入するオセアニア地区では、ニュージーランドがサッカーもラグビーも強いのですが、ワールドカップサッカーの枠が増えたこともあり、バヌアツがワールドカップに出れる可能性が出てきました。

また、バヌアツは、天国に1番近い島と言われるニューカレドニアの横でもあり、とてもビーチの綺麗な島です。
そのため、ビーチサッカーの世界大会を開催しようという動きもあり、サッカー界が盛り上がっています。

バヌアツのサッカー協会会長のアルバート氏は、バヌアツのサッカーの現状を盛り上げようと日々、努力されています。
日本人の広報スタッフの方を通じて、セカンドライフに協力依頼が来ましたので、累計で200足ほどのサッカーシューズやユニフォームを送って支援させて頂いています。

もちろん、今の子供たちが、サッカーを通じて、将来設計を行うことは難しいのですが、日本とのサッカー交流を通じてバヌアツの事を、日本の多くの人々が知り、バヌアツに出かけたり、文化交流を行うようなきっかけになればと思っています。

2024年には、日本のプロサッカーチームからの支援でユニフォームを送ったり、チャリティサッカー大会に協力して、中古のサッカーシューズを集めたりして、バヌアツへの寄付を進めてきました。

2025年には、広島の高校生2年生の鈴木君とのコラボ・プロジェクトとして、バヌアツのコールマンスタジアムで、ビーチサッカー大会を開催させて頂きました。

VFF( Vanuatu Football Federation バヌアツサッカー協会 )の会長、残バヌアツ日本大使の奥田大使も参加して頂いて、スピーチを頂きました。
バヌアツの国営放送でも、4分にわたりニュースとして放映して頂き、大きなニュースとして取り上げて頂きました。


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バヌアツへの文房具の寄付 | 清掃活動とのコラボレーション

バヌアツの小学校で、文房具を寄付しました
バヌアツの小学校で、文房具を寄付しました


バヌアツの首都ポートビラは、前述したようにオーストラリアなどへの出稼ぎでお金を持っている人も増えています。ただ、人口の8割以上は地方の村での生活を今でも行っていますので、都会と地方での格差はかなり広がっています。

首都ポートビラのあるエファテ島ですら、格差が相当広がっていますので、別の島に行けば、なおさら格差は広がります。
それでも、交通の容易さと、首都で活動している先生が多い事もあり、首都での寄付活動は継続して行っています。

その活動の中で、先生たちと話していてよく感じるのが「支援慣れ」の問題です。

バヌアツは、フランスとイギリスと共同統治時代を経ていますので、公用語に、英語とフランス語が入っています。
学校も、イギリス式の英語教育、フランス式のフランス語教育と学校により異なります。

近隣のオーストラリアも先進国なので、これらの3国からの寄付が、首都の学校には、時々届くそうです。
その中に文房具や学用品が多いわけではないのですが、定期的に支援が届くという認識を、多くの先生も生徒も持っています。
これは、とてもよくないことだと思います。

コンパス、計算機、定規、色鉛筆やマジック、ペン、楽器、スポーツ用品などなど。学校を視察に行けば、首都の学校での物は少なく足りないように感じます。

この実際に不足している現状と、精神的に支援慣れしている現状を整えるため、いくつかの方法を考えながら、支援を行っています。

まず、よく多くの団体が行っているように、支援品を生徒の数で割って、一気にプレゼントするような方式ではなく、先生に一度お渡ししてから、別のタイミングで渡す方法です。

九九ができた!テストの成績が良かった!積極的に発言した!など何でも良いので、良い活動を行った結果として、必用な文房具をもらえる仕組みです。

また、バヌアツだけではなく途上国ではどこでもそうですが、ごみが散らかっている現状を何とも思わない文化を持つ国が多いです。
学校中に、ガムの包み紙、ペットボトル、などなど様々なごみが散らかっているのをよく見ます。

多くの日本人の先生は、何らかの美化運動を行っていますが、精神性を変える事が難しいという話をよく聞きます。

この問題は、文化的な背景に依ると思います。プラスティックの普及する前は、鳥の骨でも果物の皮でも、全て土に還ります。
一旦そこらに、捨てたとしても、落ち葉などと一緒に集めて、焚火として燃やしてしまう光景をよく見ます。

なので、掃除自体は必要性を分かっている人は多いのですが、細かいごみや燃やしたら異臭を放つプラスティック系のごみは処理しきれず放置されている事が多いそうです。

親世代がそうであるため、子供たちは、それが普通として育ちますので、より清掃の習慣などは生まれません。
いくつかの環境団体が、ごみの分別籠を設置したり、啓蒙したりしていますが、なかなか根付かずどこもゴミだらけです。

そこで、何人かの先生と協議して、毎月美化週間を設けて、沢山ごみを拾った人に、必用な文房具などの寄付品を渡すような活動を行い始めています。

美化と寄付のコラボレーションにより、最初はご褒美目当てだったとしても、ごみを無くし自分の生活圏がきれいになる事で、気持ち良さや誇りを持てるようになればと思っています。

少し時間のかかる事なので、少しづつ色々な学校に導入して、成果を見ていきたいと思います。


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