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2024年02月14日 更新
フィリピン共和国からの寄付レポート

フィリピン共和国からのボランティア・寄付レポート

Republic of the Philippines

今回は、東南アジアのフィリピンの最南端に位置するミンダナオ島のジェネラルサントス市からのレポートをお届けします。

貧しい農村地域では、子供たちの3割が学校に行っていません。フィリピンの貧困の根本的な問題もレポートさせて頂きました。

東南アジアのフィリピンからの寄付レポートです

今回は、東南アジアの国フィリピンからのレポートです。現地の状況、不足している物などをレポートして頂きました。

レポーターのエドワードさんは、日本に留学経験があります。日本の大学で学び博士号を取得して、現在は、ミンダナオ州立大学で教鞭をとりながら、貧しい地域の子供たちの支援活動を行っています。

フィリピンの情報

フィリピンの位置です。日本から見ると台湾のすぐ下に位置します。
フィリピンの位置です。日本から見ると台湾のすぐ下に位置します。


フィリピンは、日本の南方に位置する東南アジアの島国です。位置的には、台湾のすぐ下で、東側にはグアム島があります。首都のマニラは、フィリピンの北部に位置しており、東京の成田空港から4時間から5時間で到着します。

西側にはベトナム、南方にはインドネシアが位置しています。多くの島を抱える島国なので、領海をめぐって中国、ベトナム、台湾、マレーシアなどとの対立があります。

フィリピンの国土は、見た目でも分かりやすいですが、7641の多くの島々で構成されています。とても多いようですが、日本は、14,125の島で構成されていますので、数字的には日本の半数となります。

国土の面積は、300,000km2でイタリアとほぼ同じ大きさです。東アジア最大の島国である日本の面積の約80%くらいの大きさです。人口は、ちょうど1億人くらいですので、人口密度は日本よりも高いです。

民族は、マレー系が全体の90%ですが、過去数百年で中国系やスペイン人との混血が進み、混血率は高いです。

宗教的には、90%以上がキリスト教徒(カトリック80%, プロテスタント10%)です。東南アジア地域では、イスラム教徒・仏教徒が多いため、フィリピンアは東南アジア唯一のキリスト教国と言われています。約350年のスペインの植民地時代に、キリスト教の普及が積極的に行われたことが、キリスト教徒の多い理由です。

公用語は、英語とフィリピン語(タガログ語)です。スペイン統治後に、アメリカの統治を受けた際に、英語教育が普及したことから、国民の9割が英語を話せます。現在のフィリピンでは、英語力を駆使したサービス業( 例えば、コールセンターや、オンラインでの英語教師など )が主要産業となっており、GDPの60%を占めています。

農業や漁業などの1次産業はGDPの10%ですが、就業人口で見ると約25%が1次産業に従事しており、フィリピンの構造的な貧困の原因となっています。


今回の支援地域であるジェネラルサントス市は、地図の一番下の赤丸の場所です。
今回の支援地域であるジェネラルサントス市は、地図の一番下の赤丸の場所です。


フィリピンの正式名称は、Republic of the Philippinesですが、英語圏ではフィリピンの事を、the Philippinesと呼びます。もともとは、the Philippine islands (フィリピンの島国)と呼ばれていましたが、この呼称が短くなって、現在の the Philippinesになりました。本来は、日本でもフィリピン諸島と訳するのが正式ですが、略称としての「フィリピン」が定着しています。

フィリピンの国名の由来は、16世紀にさかのぼります。もともとは多くの島々に多くの民族の住む統一国家の無い共同体でしたが、1500年頃からスペインの植民地として支配されました。その際に、当時のスペイン皇太子フェリペの名前から、フィリピンと名づけられました。

この時代の名残で、フィリピン各地には、バロック様式教会群などのスペイン文化の名残が見られます。その後の1900年代のアメリカ統治時代に、英語とファーストフードが、広く国民に普及しました。

フィリピンの国土は、大きく3つの地域に分けられます。北からルソン、ビサヤ、ミンダナオと呼ばれていて、それぞれの地域にいくつかの都市や行政区域があります。南に行くほど貧しくなると言われています。

フィリピンの首都マニラ、最大の都市ケソンは、北部のルソンに位置しています。今回の支援地域は、ミンダナオの一番南方に位置するジェネラルサントス市になります。

構造的なフィリピンの貧困問題

フィリピンには、構造的な貧困問題が存在します
フィリピンには、構造的な貧困問題が存在します


フィリピンは、この10年で3倍の経済成長を遂げるほど、発展が続いている国です。しかし、急激な経済成長の一方で、国民の経済格差は広がり、1億人の人口のうち約25%が貧困層とされています。

急激な経済成長に、インフラや産業が追い付かず、仕事は都市部に集中しています。地方から、都市部へと仕事を求めて移動しても、人があふれていて仕事に就けない人も多いため、マニラやセブなどの大きな都市の近くにはスラム街が形成されています。ストリートチルドレンも多く、社会問題になっています。

今は撤去されて存在しませんが、有名なゴミ山(スモーキーマウンテン)は、首都のすぐ近くにありました。廃棄物を捨てる場所で、子供たちがリサイクルできるものを探している風景はよくテレビでも報道されていました。


農村地域に貧困が多い理由


都市部のスラムも大きな問題なのですが、貧困の根本原因は農村部にあると言われています。

貧困世帯の8割弱は、農村部に住んでいて、農業などの1次産業で働いている人々です。フィリピンの農業は、プランテーション制度で、大きな会社がほとんどの土地を所有し、現地の人々を低賃金・長時間で雇用しているため、その生活から抜け出せない人々が多く存在し、貧困の連鎖を生んでいます。

日本では、戦後にGHQが財閥解体・農地改革を行い、多くの人々が自分の田んぼや畑を所有する事ができたため、1次産業従事者も豊かに生活する事が出来ました。対して、フィリピンでは今も、江戸時代以前の日本のような大規模な地主と小作人の関係が続いており、貧困の大きな原因となっています。

フィリピンのバナナの輸出先の1位は日本です。日本の会社も大規模なプランテーションを所有していて、近年でも労働争議が起こっています。スーパーの店頭に並ぶバナナが安い理由はここにあります。


農業従事者の生活


数字で見ると、GDPに占める農業の割合は減り続けていて、現在は10%程度ですが、国民の約25%が農業従事者です。その大半が、小規模小作農家です。

そのため、フィリピン全体の平均年収が、約140万円なのに対して、農業従事者の平均年収は、約48万円です。( 月収4万円 )
この数字は平均なので、1ヘクタール以下の小規模小作農家の場合、月収2万円程度しかない方も多く存在します。小規模な農業従事者に限ると、日本の平均年収の1/10以下で生活する方が多く存在します。

一方でフィリピンの食料品の物価は、日本の1/2 - 1/3くらいです。日本人の所得水準だと楽に暮らせますが、小規模な農業従事者の平均月収から見ると高い数字です。日本で例えると、年収が変わらず、食費が3倍から5倍になった生活に近いと思います。

このような理由で、日々の食事も十分にとれない人々が多く存在します。行政や地域社会などからの支援に頼って生活を行わざるを得ない人々が多く存在します。


フィリピンは、災害の多い国


フィリピンの東海上で発生した台風の進路。フィリピンは台風被害の多い国です
フィリピンの東海上で発生した台風の進路。フィリピンは台風被害の多い国です


日本の天気予報でも良く、フィリピン近郊という言葉を耳にしますが、フィリピンは台風の通り道です。東側の海上で台風が発生し、フィリピンを通過して、日本や中国の方へと進む台風が多いためです。

近年だと、2021年12月16日から17日にフィリピンを襲った超大型台風「ライ」(台風22号)は、中心気圧が915ヘクトパスカルで、最大瞬間風速が時速260kmでした。この台風は、観測史上3番目の大きさだったそうです。この台風により、409名の方が死亡し、今でも10万人以上が避難生活を行っています。

また、火山を有する島国であるため日本と同じように地震や噴火が多い国でもあります。更に、洪水や土砂崩れなども毎年のように起きています。

フィリピンは、世界の災害危険度ランキングでは常に上位に来るほど災害の被害を受けやすい国として知られています。

ちなみに、同じく台風の通り道であり、島国でもある台湾と日本も、災害リスクが高い国として知られています。

日本や台湾だと、災害発生時に、自治体や国民から多くの支援が得られますが、フィリピンの小規模農業従事者には、支援がなかなか届かないのが現実です。このことも、貧困の連鎖の一因となっています。


最終学歴が小学校卒業


フィリピンマニラのスラム街の様子
フィリピンマニラのスラム街の様子


農業従事者の子供たちは、生活のために小学校卒業をあきらめる子供も多く存在します。地方の貧困地域では、子供の3割が学校に行かず働いています。大人の人々は、高賃金の仕事を求めて、都市部に行っても、学歴が低いと仕事にありつけずスラムで暮らすようになる人々も多くいます。また、家族と離れて都会に出稼ぎに行くよりも、貧しくても家族で一緒に暮らす生活を選ぶ人々もいます。

一方で、都市部では、近年に大きな経済成長を続けており、物価も高騰を続けています

近年のフィリピンは、世界最大の労働力輸出国だと言われています。国民の10人に1人がより高賃金・好待遇を求めて、海外に移住しています。海外からの送金が、フィリピンの経済を支えています。

このような物価の高騰、賃金の向上といった経済成長の恩恵を受けているのは、都市部できちんと教育を受けた人々がほとんどです。

地方では、物価は上がっても、仕事が増えず、賃金も上がらず、地方と都市との経済格差はどんどん広がっています。

日々の生活で精一杯の状況では、学校に行かずに、日銭を求めて働く子供が増えていきます。教育が十分に受けられない子供たちは、生涯賃金が上がらず、貧しい生活の中で自分で生活を切り開いていく知識や意欲が乏しくなり、貧困の連鎖が起きています。

貧困の解消のためにできる事

フィリピンの子供達にノートや鉛筆などの文房具を支援した際の写真
フィリピンの子供達にノートや鉛筆などの文房具を支援した際の写真( アジアキッズケア )


世界の色々な国・地域に存在する貧困地域、スラム、避難民キャンプなどに共通していることは、日々の生活のために就学率が下がる。という事です。

貧困の連鎖から逃れるためには、やはり教育が大切だと思います。

レポータのエドワードさんは、努力してたくさん勉強し、日本に留学して博士号を取ってから、祖国に戻って働きながら、貧困層の人々の支援を行っておられますので、教育の重要性を誰よりも感じておられます。

エドワードさんの目標は、全ての子供が高校を卒業する事だそうです。私たちも、微力ではありますが、この目標の手助けを行いたいと思っています。

セカンドライフは「 不要品の寄付を通じて、笑顔を増やす事 」が活動の理念です。他にも方法は、色々あると思いますが、私たちは不用品の寄付を通じて、フィリピンをサポートしていきます。

より具体的な支援方法については、後述していきます。

>> セカンドライフのフィリピン支援

支援地域のジェネラルサントス市

今回の支援地域であるフィリピンの最南端、ジェネラルサントス市の人々です。
今回の支援地域であるフィリピンの最南端、ジェネラルサントス市の人々です。


セカンドライフの支援地域であるジェネラルサントス市は、フィリピンの南部のミンダナオ島の最南端に位置しており、マニラから、約2時間のフライトで到着します。

レポーターのエドワードさんは、日本で留学し、博士号を取り、地元の大学で教鞭をとりながら、先述したフィリピンの貧困問題を解決しようと尽力されています。

ジェネラルサントス市も、典型的な農村部で、漁業が盛んな土地です。漁港のある都市部では、マグロ漁が盛んで日本に刺身用のマグロを沢山輸出しています。

ほとんどの人(男性)は、建設労働者、漁師、農業労働者等として働いています。多くの既婚女性は、ほとんど仕事も収入もなく家にいる事が多いです。

多くの家庭は貧しく生活が困難で、中には1日3度の食事もままならない家庭もあります。彼らは政府からの援助、そして時には他の人々からの援助に頼っています。この地域では多くの人がキリスト教であるため、キリスト教会を通じて、食事などの支援を行う事も多いです。

この地域に届く支援物資も、キリスト教会に届けて保管し、エドワードさんがコーディネーターとして、色々な人々への分配を行っています


フィリピンのレポーターさんについて

左がエドワードさん、右がアジアキッズケアの喜安さんです
左がエドワードさん、右がアジアキッズケアの喜安さんです。レポートに関して多大なるご協力を頂きました。

フィリピン在住のエドワードさん

今回のレポートに関して、沢山やり取りをさせて頂き、レポートを書いていただき、現地の状況を教えて頂きました。また今後、現地でのコーディネーターとして、支援物資の受け取りや配布、報告などを行って頂けますので、安心して支援物資をお送りする事ができます。


アジアキッズケア喜安さん

愛媛県松山市で、NPO法人アジアキッズケアを運営しておられて、フィリピンへの支援物資の寄付も行っておられます。エドワードさんとは日本留学中に、知り合いになって以降、10年以上のお付き合いをされています。

フィリピンへの物資の送付についてなど、沢山の事を教えて頂きました。

フィリピン在住レポーターのエドワードさん

古着を配布している様子です。左端が、レポーターのエドワードさんです。
古着を配布している様子です。左端が、レポーターのエドワードさんです。


REVIEWER Edward R. Lapong, PhD

お住まい : General Santos City Philippines

フィリピン出身。愛媛県松山市の愛媛大学に留学し、農学部で学び、大学院で農学博士号を取得して帰国。ジェネラル・サントス市にある国立ミンダナオ州立大学で教授(農学部長)として働きながら、フィリピンの貧しい人々のために支援活動を行っています。



エドワードさんより、日本の皆様へのコメントを頂きました。


私たちのニーズは、支援物資の提供( 夏物衣服、学用品、楽器、バッグ、靴、スポーツ用具、その他 )、及び一部の貧困の子供たちへの経済的サポートによる教育援助です。

町にあるの教会(プロテスタント教会であるジーザス・クライスト・センター・オブ・プレイズ)が、その支援の核となる事務所です。日本からの支援物資は教会に直接送られてきて、その後姉妹教会や学校などで配布されます。

この地域では、保護者の収入が低所得で、義務教育制度( 授業料が無料 )はあっても、学用品や制服等の購入費用が必要で、子供の数も多いため、学校への就学や上級学校への進学が困難なのが現状です。すべての子供達を、高校卒業までサポートすることが目標です。

子どもたちの家庭では、食事をしっかりと摂れなかったり、経済的に日常生活に支障をきたすため、学校に通えなかったりすることが多いのです。コロナ以前は、約30%の子供たちが貧困等の理由により学校に行くことができませんでした。その後のコロナ禍により、さらにその割合は増加しています

私たちは、より多くの貧困の子供たち( 小学生、中学生、高校生 )に対して、の教育や生活の援助ができることを願っています。 私たち現地メンバーが、彼らの日常生活の援助に加え、助言や励ましなどを行って彼らの生活を支えています。

私たちの地域の人々は、貧困や生活の困難にもかかわらず、一生懸命に生き、最善を尽くしている人々です。 彼らは、子供たちが貧困に留まるのではなく、学校を卒業して将来成功する人になってほしいと願っています。

この地域の人々はイエス・キリストを信じてキリスト教会に通っており、善良な人々を通して神が彼らを助けてくださることを望んでいます。

愛媛県松山市で活動しておられる喜安さん

アジアキッズケアの梱包会の様子です
アジアキッズケアの梱包会の様子です


NPO法人アジアキッズケアの喜安さんは、元々は支援学校の校長先生をされていた方です。20年にわたり、アジアの子供たちのために支援物資を送る活動を継続して行われています。

現在は、2か月に一度、地元で知り合って現在は海外へ帰っていった人たちの地域への支援を行っています。エドワードさんはその中の1人です。

私たちも、2か月に一度の梱包会にご協力させて頂き、足りないお荷物などをお渡ししたり、現地のお話を聞かせて頂いたりして協力関係にあります。

今後とも、協力しながら、フィリピンや他の地域の子供たちの教育支援などを行って行きたいと思っています。

セカンドライフのフィリピン支援

フィリピンの小学校に、沢山のランドセルを寄付させて頂いた際のお写真です。
フィリピンの小学校に、沢山のランドセルを寄付させて頂いた際のお写真です。

セカンドライフの行う、フィリピン支援の方法について記載していきます。

大きな学校を造ったり、多額の義援金をお渡ししたりするような、大きなお金が必要な活動は私たちにはできませんが、不要品の寄付を通じて、気持ちも一緒に届けるような活動を、私たちは行っていきます。

大切な事は、継続支援を続けていく事だと思います。

1度きりの事ではなく、毎年のように日本からの支援が届く事を知って頂いて、少しでも現地の方々の心の支えになればと思います。また、エドワードさんの目標であるすべての子供たちの高校卒業を願いながら、少しづつ就学率が上がる事を期待して活動していきます。

ランドセルの寄付を通じて支援する

フィリピンの孤児院にランドセルを寄付させて頂いた際のお写真です。
フィリピンの孤児院にランドセルを寄付させて頂いた際のお写真です。


ランドセルは、小学校の象徴のような存在だと思います。

1年生になった子供たちは、ランドセルを手にして期待に胸を膨らませます。期待や希望があると、勉強を頑張ろうと思う子供も増えていくと思います。

また、日本の寄付者の多くの方にとって、ランドセルは「ただの革製のカバン」ではありません。文房具やお絵描き道具だけではなくて、子供の成長も一緒に運んでくれた「沢山の想いが詰まったカバン」です。

日本の製品はとても丈夫で長持ちです。特にランドセルは、子供の荒い扱いにも耐えられるように強く作られています。

日本の中古のランドセルに、文房具や楽器など色々なものを入れて、フィリピンに送る事は、ただ無機質なものを輸送するだけではなくて、モノと一緒に、気持ちを込めて贈る事だと私たちは考えています。

ランドセルを製造した人、ランドセルを買った人、ランドセルを使った人、ランドセルを仕分けた人、みんなの想いを乗せて、フィリピンの子供たちに届けば良いなと、私たちは想っています。

今年の1月から、ランドセル500個プロジェクトを開始しました。フィリピンにも、沢山のランドセルを贈る予定です。


文房具の寄付

文房具は、種類別に細かく仕分けてから寄付しています
文房具は、種類別に細かく仕分けてから寄付しています


ランドセルの中に入れて寄付するものは色々ありますが、やはり一番は「文房具」になります。

鉛筆、ノート、消しゴム、筆箱、ものさしなど、勉強に必要な文房具は沢山ありますが、日本では、不要になった沢山の文房具が捨てられています。使いさしの鉛筆でも、消しゴムやノートでも、貧困地域の子供たちにとっては必要な支援物資です。

文房具をフィリピンに送る活動は、現地の子供たちを勇気づけて、物理的な勉強のサポートを行うだけではなく、日本と世界からごみを減らして、2酸化炭素を減らす地球環境にも優しいSDGs活動になります。


ランドセルから、文房具を取り出して仕分けています
ランドセルから、文房具を取り出して仕分けています

文房具は、子供達1人1人に向けて細かく仕分けられます
文房具は、子供達1人1人に向けて細かく仕分けられます



もし、余っている文房具がありましたら、ぜひセカンドライフへの寄付をよろしくお願いいたします。




音楽用品の寄付

寄付されたリコーダーやハーモニカを吹く子供達。着ているのは日本の体操服です。
寄付されたリコーダーやハーモニカを吹く子供達。着ているのは日本の体操服です。


ピアニカやリコーダー( 縦笛 )も、日本の教育課程で必ずと言って良いほど使われているものです。

しかし、日本国内では、高価な楽器をのぞけば、楽器の中古は喜ばれません。そのため、中古のピアニカやリコーダーなどは、捨てられることが多くなります。

物資の不足している地域では、中古のリコーダーやピアニカはとても喜ばれます。掃除とメンテナンスを行い大切に使ってくれます。

音楽性は、地域や民族によって異なりますが、音楽そのものは、どの地域の人々にも愛されています。

自分の息だけで、複雑なメロディを奏でられる楽器はとても大切な贈り物になります。
ハーモニカ、カスタネット、トライアングルなど、特に学校でよく使う楽器は、同じように喜ばれます。


もし、余っている楽器がありましたら、ぜひセカンドライフへの寄付をよろしくお願いいたします。

お絵描き道具の寄付



お絵描きは大切な教育課程であり、子供たちにとって楽しい時間でもあります

勉強して知識をつける事だけではなく、音楽センスを磨いたり、絵のセンスを伸ばしたり、スポーツを頑張ったりして、将来の仕事に繋げていく子供達も沢山います。

教育支援というと、お勉強ばかりのように思いますが、芸術やスポーツも子どもたちへの大切な支援になります。

絵には伝える力があります。言葉だけでは伝わらない感情も、絵だと伝わる事があります。

その絵の力を引き出すための「お絵描きプロジェクト」を実験的に始めます。

世界中のレポーターの方々に、クレヨンと画用紙などのお絵描き道具を贈って、お絵描き大会を開催して頂きます。

子どもたちに描いていただいた絵は、画像として送って頂いて、セカンドライフのホームページで掲載していく予定です。

どんな絵が届くのか、楽しみです♪


今後も、継続的に、お絵描き道具が必要ですので、もし、余っているお絵描きの道具がありましたら、ぜひセカンドライフへの寄付をよろしくお願いいたします。

クレヨン、クレパス、色鉛筆、絵の具、画用紙など、沢山必要としていますので、ぜひよろしくお願いいたします


※お絵描きプロジェクトは、すでに開始していますが、ページ作成が追い付いていません。

ページができ次第、SNSなどで告知させて頂きます。


ランドセルへ入れている状況などは、こちらからご覧いただけますので、ご興味ありましたら、ぜひご覧ください。

ランドセルに入れて、お絵描き道具の発送準備

遊び道具、スポーツ用品の寄付

フィリピンではバスケットボールが人気です
フィリピンではバスケットボールが人気です


勉強はもちろん大切ですが、子どもと言えばやはり遊びです。

どこの国の子供達でも、一番喜ぶのはやはり遊び道具です。けん玉や、積み木、ヨーヨー、ボール、ぬいぐるみ、お人形、その他、どの国でも子供の可愛いおもちゃや、キャラクター入りの商品は人気で喜ばれます。

人気のあるキャラクターも国によってそれぞれですが、バスケが人気のフィリピンではスラムダンクが人気だそうです。ジブリも有名で特に千と千尋が人気が高いそうです。

スポーツ用品も遊び道具の一環として入れています。

サッカーは世界的に人気で、どの国でも需要の高いスポーツですが、フィリピンではバスケットボールが人気です。縄跳び、バレーボール、野球、柔道など、国や地域によって人気のスポーツも変わります。

洋服の寄付

洋服は生活必需品なので、とても喜ばれる寄付品です。
洋服は生活必需品なので、とても喜ばれる寄付品です。


洋服や靴、雨具などは、生活支援品ですので、大人子供に関わらず必要とされています

タイなどでも同じですが、暖かい国では、夏服とサンダルが喜ばれます。

また、通気性が良く丈夫なスポーツ用のユニフォームなども、クラブ活動などで利用できるため喜んで頂けます。たとえサッカー用であったとしても、バスケ用として使われます。

スポーツのジャンル違いでも、気にせず使って頂けるのは良くある話で、柔道の盛んな地域では、空手着でも他の道着でも重宝されます。

また日本の体操服も重宝されています。子供用として作られていて、とても丈夫な体操服は、セットで沢山あるととても喜ばれます。このページ内のお写真でも、子供たちが体操服を着ている写真を使わせて頂いております。

また洋服は、緩衝材としてもとても有効です。海外へは、海上輸送コンテナなどで輸送する事が多く、時には10m級の大波を超えていくため、荷物への衝撃も少なからずあります。また、現地に到着した後のの荷扱いは、必ずしも丁寧だとは言えず、投げられたりすることも多いです。

例えばピアニカなどは、そのまま箱に入れて送ったりすると、大きく破損してしまう事もありますので、お洋服などで巻いて緩衝材として利用させて頂いたり、荷物の隙間を埋めて中で動かないようにするために、お洋服はとても便利に使えますし、到着した際には支援品として活用できます。

梱包材などはゴミになる為、ごみにならず喜ばれる洋服はとても重宝しています。




Worrd Donation Report ( WDR ) のご紹介

WDRは、世界各地の問題を不用品の寄付を通じて、解決するためのレポートです

World Donation Reportは、世界の国々から、寄付・ボランティア・福祉に関する生の情報をお届けします。

世界のどこかの国で暮らしておられるサポータ様からの、現地の生の声をお届けしていきます。現地の暮らしや環境などをお聞きした上で、現地の問題を解決するためにどのような寄付品が必要か?について、できるだけ深く掘り下げてレポートします。

世界には色々な問題があり、その問題にまっすぐ取り組んでおられる方々はたくさんいます。私たちは、それらの人々の1つ1つの声を受け止めて、「不用品の寄付」を通じて、より具体的な解決策を探し実施していきます。

1つ1つの問題は小さなことに見えても、集まれば大きな世界レベルの問題となります。同じように、目の前の1つの不用品の活用が、集まれば世界レベルの大きな解決策となります。

私たちは、そんな未来を目指して、世界100か国からのレポートをお届けすることを目標にしています。

WDRの目標

WDRレポートを通じて、セカンドライフが実現したい3つの事をまとめました。

  • 不要品で課題解決ができる国々の情報をWDRとして公開する
  • 課題に添った寄付品を集めて、継続的に支援する体制を創る
  • 支援した後の情報も、レポートとして公開する仕組みを創る

不要品で課題解決ができる国々の情報をWDRとして公開する

まず最初に私たちのできる事は、できるだけ多くの国・場所での起きている事と課題を掘り起こして公開していくことです。

どんな問題が、世界のどこで起きていて、何を支援すれば問題解決に繋がるのか?を明確にすることから、全てが始まります。私たちは、できるだけ詳細なレポート作成と継続支援を目指しています。

課題に添った寄付品を集めて、継続的に支援する体制を創る事

次に、課題に添った寄付品を丁寧に仕分けて準備し、継続的に支援していくことです。

多くの国で必要とされるものもあれば、その国独自に希望する支援品もあります。希望されるタイミングや時期も異なります。

毎月、今、必要な情報を整理し、支援品を過不足なく準備していくことは大変ではありますが、とても必要な事です。私たちは、丁寧に情報を整理し、丁寧に寄付品を仕分けて、丁寧に梱包し、継続的に支援するための体制を整えています。

それでも問題は常に生じますので、現場からの声を聴きながら、小さな改善を積み重ねて行き、昨日より今日の方が少しレベルが高い日を積み重ねていきたいと思います。

支援した後の情報も、レポートとして公開する仕組みを創る事

寄付品を送って終わり。ではなく、寄付した品物に対する声なども、どんどん届けていきます。

喜んで頂けた声や様子をお写真、動画、テキストなどでお届けする事や、足りなかった事やもの・課題なども積極的に公開していきたいと思っています。

レポートを通じて私たちが達成したい事です。

  • 寄付の内容を良い部分も課題も公開し、現在の位置を知り、将来に向けて更に改善していく事。
  • 寄付者の方に、自分が寄付したものの第二の人生を知って頂く事。
  • これから寄付して頂く方に、寄付の可能性を知って頂く事。
  • 自分の課題も解決したいと、WDRに参加して頂ける方が増える事。
  • 自分もWDRに協力したいと、サポートして頂ける方が増える事。

WDRレポーターさんを募集しています

世界の各地で、色々な問題を抱えておられる皆様がおられると思います。

ぜひ、WDRレポーターに参加して、私たちと一緒に問題解決を目指しませんか?

現地の貧困に苦しむ子供たち、若者の就職・犯罪・薬などの問題、目の前で起きている戦争、そんな過酷な現実もあれば、子供たちの教育・遊びに関すること、ママさんたちの子育て・生活支援に関わること、働く人たちがより豊かに生活できるサポートなど、問題にも大小色々な種類があります。

どんな問題でも、具体的な解決には目の前の小さな1つの行動を積み重ねるしかありません。だから私たちは、問題の大小を差別しません。アフリカで飢餓や戦争に苦しむ子供たちも、豊かな国で子育てに悩むママさんも、同じ1つの問題だと捉えています。

自分の行動で1つの小さな笑顔を生み出したい。という思いさえあれば大丈夫です。ぜひ、一緒に行動していきましょう。

私たちにできることは、「継続的な不用品の寄付活動」を通じて、1つ1つの笑顔を積み重ねて、世界各地の問題の解決に貢献することです。

だから私たちは、世界のどこでどのような問題があるのか。を知りたいと思っています。その問題と解決策を考えて、日本の皆様に知ってもらうこと。まずはそこから始めたいと思っています。

世界の各地で、問題を抱えている皆様、目の前の問題を日本の人々に知ってもらい、援助を得たいと考えている皆様、私たちのWDR( World Donation Report )に、レポーターとして参加しませんか?

大きな団体でも、個人様でも問題ありません。
一緒に、世界の課題を1つづつ、解決していきましょう。

WDRサポーターさんを募集しています

セカンドライフでは、WDRサポーターさんを募集しています。

私たちは、モノを届ける事によって、その国の解決する事にチャレンジしています。 しかし、どこの国でも「 物品の輸送コスト 」に関する課題を持っておられます。 そのため、帰国のたびに手荷物で少しづつ持ち帰る。というような草の根運動を行っておられる方が多いです。

セカンドライフでは、この問題を解決するために、下記のお手伝い( ボランティア )を行って頂ける方を募集しています。

  • 支援を必要とする団体のいる都市に行く予定のある方で、手荷物で物資を届けて頂ける方
  • 支援を必要とする団体のお近くの都市にご商売で荷物を送る予定のある方で、空きスペースに支援物資を載せて頂ける方

支援物資は、セカンドライフで選別し梱包したうえで、WDRサポーター様の下へ、支援品のリスト+写真と一緒にお届けします。

現地の受け取り担当の方と、WDRサポーター様のコンタクトに関しては、当初はセカンドライフの方でサポートいたします。 最終的な現地での受け渡しについては、当事者それぞれの許可を頂いた上で、連絡先交換を行って頂き受け渡しを行って頂きます。

現地への持ち込み手荷物用のバッグは、セカンドライフの方で用意します。

中古のスーツケースに、支援物資を入れて梱包した状態でWDRサポーター様の下へとお届けします。 行先、交通手段を理解したうえで、持ち込める手荷物の大きさ・重量内ので準備し、WDRサポーター様の下へと宅配便でお届けいたします。 WDRサポーター様は、そのスーツケースと一緒に出国して頂き、到着した空港から支援地へとお荷物を発送して頂きます。

現在、マレーシア、ザンビア、ブータン王国、コンゴ民主共和国、タイ、フィリピンなどに出発される方を募集しています。

もし、ご興味がありましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。

情報提供元 REVIEWER / 著者 WRITER

REVIEWER Edward R. Lapong, PhD

お住まい : General Santos City Philippines

フィリピン出身。愛媛県松山市の愛媛大学に留学し、農学部で学び、大学院で農学博士号を取得して帰国。ジェネラル・サントス市にある国立ミンダナオ州立大学で教授(農学部長)として働きながら、フィリピンの貧しい人々のために支援活動を行っています。

WRITER NPO法人グッドライフ

ホームページ : https://goodlife-npo.org/

NPO法人グッドライフは、不用品のリユースを通じて、世の中の課題解決を行う事を目的としたNPO法人です。不用品を笑顔につなげるためのサービス、セカンドライフ、にこっとを運営しています。「寄付の見える化」に挑戦中です!