No 593 ミクロネシア、ポリネシア、メアネシアの違いについて
メラネシア
パプアニューギニア、ソロモン、フィジー、バヌアツなどを含む地域です。
人口の多いパプアを抱えているためもあり、すべてを合わせた人口は、約1400万人です。
人口に比例して、経済活動も活発な地域です。
パプア、ソロモン、ニューカレドニアなど、独立運動に由来する政治運動が活発な国が多く、社会不安が大きい地域でもあります。
民族的には、他のネシアと同じく、モンゴロイドとアボリジニ系の混血を由来としていますが、歴史的に民族間の交流が多かったため、様々な身体的特徴を持つ人々がいます。
例えば、フィジーとバヌアツは、飛行機で1時間半くらいの距離の横の国なのに身体的特徴は全く異なります。
東ティモール人、バヌアツ人は、日本人と比べても小さい人が多い印象です。もちろんがっしりした大きな人もいますので、あくまでも印象です。髪の毛もカールヘアですが、後述するフィジーに比べると弱いイメージです。サッカーが人気のスポーツで、ラグビーはあまり見かけません。
※東ティモールは、政治的には東南アジアに属しますが、民族的にはメラネシアに属しています。
一方で、フィジー人は大柄なイメージです。
街中を歩いていても、女性でも身長180cm 90kg 超えくらいの方をよく見かけます。髪の毛は、強いカーリーの方が多いです。
ラグビーが人気で、街中でもラグビーの放映をよく見かけますし、ラグビーボールで遊ぶ子供たちも沢山見かけます。
現在は、40%弱のインド系の方も多く住まれてますので、インド系のフィジー人の方も、多く見かけます。
このように、一言でメラネシアを語ることは難しいのですが、その国に行って話してみると、細かな違いが見えてきます。
セカンドライフでは、支援を行う際に、この違いを少し意識しています。
例えば、中古のサッカーシューズは、東ティモール、バヌアツでは喜ばれますが、フィジーではサイズが合わないことが多くて、あまり喜ばれません。
ポリネシア
ハワイ、イースター島、ニュージーランドを頂点とする三角形の中にある地域です。
この3角形は、ポリネシアン・トライアングルと呼ばれます。
1000以上の島々が存在し、最大の島がニュージーランド、次はハワイ島です。
トンガ、サモアなども、この地域に含まれます。
この島々をすべて合わせた人口は、約700万人です。
フランスは、この地域に多くの島を所有しており、これらの島々はフランス領ポリネシアと呼ばれます。
ポリネシア人は体重辺りの筋量と骨量の比率が、他のどの人種よりも多いため、地球最強の民と呼ばれています。
そのため、ニュージーランド、トンガ、サモアなどでは、ラグビーが盛んです。
※ この点では、フィジーもポリネシアに近いと思われますが、区分上は、ポリネシアとメラネシアのちょうど境辺りで、メラネシアに区分されています。
筋肉量も多いですが、体脂肪も多い方が多い印象です。これは、広大な範囲を船で移動してきた民であるため、長期の船旅に耐えられるようにと、遺伝的に体脂肪を蓄積するようになったという説があります。要するに、190cm 100kg超えなどの、大きくて強い人たちが、沢山いる国という印象です。
民族的には、モンゴロイドとアボリジニ系の混血を由来としており、やや肌の色は薄く、髪のカールも薄いです。
非常に広範な地域に広がっているにもかかわらず、身体的・言語的に大きな差がないという特徴があります。
ミクロネシア
パラオ、グアム、マーシャル諸島などを含むのが、ミクロネシアです。
この島々をすべて合わせた人口は、約60万人です。
太平洋戦争において、多くの紛争の舞台となった地域です。
パラオは独立を果たしていますが、それ以外の多くの国は、アメリカと盟約を結んでおり、軍事権のすべてをアメリカが統括する事で合意しています。
つまり、アメリカの軍事拠点として、とても重要です。
日本から3時間で、とても有名な観光地であるグアム島は、1/3が軍事基地であり、米国における対アジア戦略の最前線と言えます。
ちなみに、マーシャル諸島の中にあるビキニ環礁は、1950年から1960年代に、約23回の核実験が行われた地として有名です。
民族的には、他のネシアと同じく、モンゴロイドとアボリジニ系の混血を由来としていますが、やせ型で小さい人が多いという身体的特徴があります。