ブータン王国 サクテン村の
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サクテン村では、どの家にも薪ストーブが必ずあります。薪ストーブは、リビングの真ん中にあり、外への煙突が伸びています。暖を取ったり、お湯を沸かしたりと生活の中心になっています。
家の外には、薪を置く場所が必ずあります。皆が料理する時間帯には、外に伸びた煙突から、白い煙が立ち上り、サクテン村の素朴な風景を彩ります。
床は板の間で、みんな直接床に座ります。ただ、お客様やお坊さんが来た際には、座布団などに座らせてくれます。
主食は米です。タシガンからサクテン村に来る途中にも、お米の水田が沢山ありました。炊きあがりは日本のお米と近く、もちもちとしてとても美味しいと思いました。
普段の生活であれば、野菜を煮炊きしたものなどでご飯を頂きますが、私たちにはご馳走でおもてなししてくれました。
ヤクの干し肉、チーズ、魚を煮たものなどを出してくれました。ヤクのチーズをご飯にかけて、肉や魚などを混ぜて食べます。手で食べる人、スプーンで食べる人、どちらもいます。
食事の味付けはかなりあっさりしていますが、食事スタイルそのものは、ネパールやインドに近い形式だと思います。中央のご飯に少しづつ色々なおかずを載せて、自分の好みに混ぜて食べるスタイルです。
辛い調味料もありますが、後乗せするスタイルなので、辛みは調整できます。日本人の下にはかなり合うと思います。とても美味しいご飯でした。ただ、ヤクの干し肉はとても硬いので、食べるのに苦労する方も多いと思います。
アラと呼ばれる地酒もあります。トウモロコシやお米などの穀物から作るお酒で、透明なお酒です。日本酒に似た味ですが、もう少しあっさりしていて、少し酸味があります。とても美味しいお酒ですが、代わる代わる次にきますし、飲み干す必要がありますので、かなり酔わされます。
家で自分で作るお酒なので、それぞれの家庭の味があります。私が訪問した際には、それぞれの家庭のアラを沢山次いで頂きました。どんな国でもそうですが、一緒にご飯を食べて、お酒を飲んで、過ごしていると、内側から少しづつその国の雰囲気に慣れ、人々に慣れ、仲良くなれる気がします。
テレビもなく、車もおらず、とても静かで空気の綺麗なサクテン村は、とても静かな場所です。親戚がたくさん集まってくれた宴会が終わり、みんなを送るとき、街灯もない本当の真っ暗な中を携帯の明かりを頼りに歩きます。日本ではあまり経験できない暗闇で、道の真ん中にいる牛や馬たちとすれ違ったり、野良犬を踏みそうになったりと、スリリングな経験もできます。
空には満点の星で、虫の声、子供たちの笑い声、人々の談笑が心地よく、サクテン村の家族の一員に慣れた気がしました。
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