No 329 仏教王国ブータン サクテン村を訪問 vol.2 サクテンへの道 1
ブータン王国 サクテン村の
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サクテン村に行くには、飛行機と車を乗り継いでいく必要があります。
ブータン王国には、日本からの直行便がありませんので、バンコク経由となります。
日本からバンコクまで約6時間のフライトで、バンコクのスワンナプーム国際空港(BKK)に到着します。
そこでドゥルク航空に乗り換えて、パロ国際空港まで、3時間のフライトです。
ブータンは、四国のような形をしていて、パロ国際空港は、西の端にあります。
サクテンは、ブータンの最東でインドとの国境付近にありますので、パロ国際空港からは、更に600km 東に移動する必要があります。
ブータンはヒマラヤ山脈のふもとの国で、国土の97%以上が山岳地帯なので、多くの土地は、標高の高い場所にあります。
そのため、パロ国際空港も、標高2,235 mの位置にあります。周りを、5500m級の山々に囲まれた位置にあり、着陸するためには、山々の中を旋回して進む必要があり、着陸の直前まで滑走をを視認することができません。また、高度の高い位置では、航空機は通常よりも速いスピードで巡行する必要があります。
更に、管制塔がなく有視界飛行方式のため、夜明けから日没までの明るい時間しか離着陸ができません。
実際にパロ行きの飛行機に乗ると、山際のすれすれを飛行機がすり抜けて飛んでいく様子が見れて、とてもスリリングです。
このようにパイロットに高い技術が必要となるため、世界の中でも最大級に着陸の難しい空港として知られています。
パロからサクテンへ向かうには、車移動と飛行機移動があります。
車移動の場合は、サクテンの最寄りの街であるタシガンまで、14時間の旅になります。ここ数年でかなり道が良くなったそうなので、この時間で到着可能になりましたが、ほんの5年は、2日くらいかかっていたそうです。
飛行機の場合は、小さなプロペラ機で、ヨンプラ空港というところまでフライト可能です。パロからヨンプラまで、飛行機で1時間、ヨンプラから、タシガンまでは、車で1時間なので、合計2時間の旅です。
ヨンプラ空港は、標高2,743mとさらに高い位置にあります。山の頂上にあるため、常に雲がかかっており、雲の状況では着陸できない事が良くあるそうです。週に3度のフライトですが、雨の場合は、飛行機が飛びませんので、予約をしていても、確実にヨンプラにたどり着ける保証はありません。
飛行機が飛ばない、着陸できない場合は、そこから陸路での移動に変更となります。
私たちが、ヨンプラ空港に移動した日は、空港職員も驚くような年に数度のVERY x 3 FINE な日だったようで、到着した空港は晴れ渡っており、頂上が白く冠雪したヒマラヤの山々を眺めることができました。
移動中には、3、000以下の山々を眼下の雲下に眺めながら、雲の上に頭を突き出しているヒマラヤの5000m 7000m 級の山々を水平方向に望みながらのフライトで、とても素晴らしい長めでした。
通常は着陸の際に高度を下げながらスピードを落としていくのですが、高度が高い空港であるため、水平方向に滑走路に侵入し、2,000mほどの滑走路で、派手にブレーキをかけてスピードを落とし、山に衝突する直前で展開して、停止します。
なかなかできる経験ではなく、とてもスリリングなフライト体験でした。
ヨンプラ空港からタシガンまでは、山を下って1時間の車移動になります。
タシガンから、サクテンまで、更に4時間の山道となりますが、その移動風景は次のレポートでお届けいたします