お人形で人口補完計画 過疎化の町おこし お人形で人口補完計画 過疎化の町おこし

お人形で人口補完計画

名古屋の福寄せひなプロジェクト様とコラボ企画を行い、鳥取県日野町様に、3000体のひな人形を寄付させて頂きました。

1 ) はじめに

今回は、かなり面白いプロジェクトに協力させて頂きました!

鳥取県の日野町さんが、実施された「 ひな人形で人口補完計画 」です。

世の中には、本当に面白い事を考え付く方が、たくさんおられますね。(笑)

事の経緯は、過疎化の町おこしを考えていた鳥取県日野町のみなさんが、なんとか町の人口を増やすために、
人間だけではなく、雛人形に住民票を発行し、町の観光大使として働いてもらおう!と考えた事だそうです。

名古屋の社団法人である「 福よせプロジェクト 」さんに、協力を依頼した事から始まります。

2 ) ひな人形で人口補完計画!「過疎化の町おこし」

私たちグッドライフは、福よせプロジェクトさんからの依頼を受けて、
3000体強の雛人形を、日野町に寄付させて頂きました。

※ 雛人形をお送り頂きました、皆さま。本当にありがとうございました。

全ての雛人形1体づつには、スタッフ総出で、連番のタグをつけさせて頂きました。
ひな人形、1体づつに住民票を発行し、人口を増やす!という計画であるため、
どの子に発行したのか?を、把握するためだそうです。



なんと、これで一気に、日野町の住民登録数が2倍になったそうです!
いやー、本当にすごいことですね!

また、ちょうどその頃、大雨災害の影響で、
鳥取県日野町さんの方でトラックを手配する事が出来なかったため、
大きな四トン車に満載の雛人形達は、グッドライフのスタッフが、2018年の夏頃に、直接運ばせて頂きました。
本当に、なんとか搬入させることができて、良かったと思います!

こうして、約3000体の雛人形達が、鳥取県日野町に集められました。
西日本の名峰 大山のふもとに位置するため、冬にはたくさんの雪が降るそうです。
そんな厳しい冬を越えて、とうとう2019年2月3日に、ひな人形たちは、日の目を見ることとなりました。






3 ) 現地訪問レポート

2019年3月13日 鳥取県 日野町 を訪問しました。



NPO法人グッドライフ 代表の村田が、鳥取県日野町を訪れさせて頂きました。
色々なお話を聞いたり、名所を巡らせていただいたり、たくさんのお写真を撮影させて頂きました。

面白いお話や、鳥取県日野町の素敵なところを
たくさん発見しましたので、これから鳥取県日野町を訪れたい方々に、
少しでも参考になれば、嬉しいです





鳥取県鳥取県日野町までは、新幹線の岡山駅から、
伯備線で中国山地を縦断する JR特急やくも7号に乗り替えて、約2時間の行程です。

※ [ 豆知識 ] 島根県を代表する有名人に、森鴎外、小泉八雲がいますが、
やくもという名前は、小泉八雲から、命名されたそうです。

途中、綺麗な清流の流れる横の線路を、今は珍しくなった “振り子式”の特急やくもで、ひた走ります。

カーブの多い区間では、電車の車体が傾きます。
思わず、おぉ??と、なりますが、これはなかなか味のある電車だと思いました。







日野町まで、残り30分くらいのところで、分水嶺の谷田峠トンネルをくぐります。



【豆知識】分水嶺とは?
ここを境に、今まで、瀬戸内海に向けて流れていた川の水が、日本海に向けて流れ出す場所のことです。

電車に乗っていると、今まで、電車の進行方向と反対に流れていた川の水が、
トンネルを抜けると同時に、電車の進行方向と同じ向きに流れ始めます。
やくもでは、この事を、車内アナウンスで教えてくれます。
なにか、感慨深いものが、ありますね。



トンネルを抜けた先が鳥取県です。
雪をかぶった大山がとても綺麗です。

そして、トンネルを抜けるとまさかの雪でした
この辺りでは、3月まで雪が降ることも、珍しく無いそうです。







電車は、目的地の根雨(ねう)駅に到着。



福よせ雛プロジェクトの拠点となっている
金持テラス(かもちテラス)は、すぐ目の前です。

※金持テラスは、2017年12月にオープンしたまだまだ、新しい施設です。
鳥取県日野町の特産品や宝くじが買える観光拠点です。




中に入ると、まずは入り口で、お雛様がお出迎えしてくれます。
福よせプロジェクトの説明や、金持テラスの説明をお雛様たちがしてるんですね。





そして、自動ドアを抜けて、中に入ると…

数えきれない数のお雛様たちが、あっちこっちで、展示されています。




並んでいる子、販売している子、本当にさまざまで、面白いです(笑)

家電コーナーでは、雪洞(ぼんぼり)を、販売していますし、
家具コーナーでは、屏風などを販売しています。

※ ただし、お人形さん相手にしか、販売していませんので、気をつけてくださいね





本当は、時節に応じたポーズな、
テーマのある展示をするのが、福寄せ雛なのですが、
今回は、はじめての展示という事で、並べるだけで、いっぱいいっぱいだったそうです。

テラスの中には、金持神社のお賽銭箱や、宝くじ売り場、特産品の販売、軽食コーナーなどがあります。
「金持ちテラス」というだけあって、宝くじ売り場は、人気なようです



鳥取県日野町の福よせ雛プロジェクトは、
鳥取県日野町の商工会で、実行されているそうですが、
その中のリーダー 安達さんに話をお聞きしました。



雛人形のこと、鳥取県日野町のこと、
いろんな面白い話をお聞きできました。

安達さんの経営されている 出雲街道雨宿二番館 そば道場 たたらや は、
ミシュランガイドにも載っている有名店です

今は息子さんに、任されているそうですが、
土日は、金持テラスで、本格的なそばの提供などもされているそうです。







4 ) 取り組みの背景

どうして、日野町で福よせ雛 を行ったのか?



鳥取県日野町で福よせプロジェクトを行うきっかけになったのは、「過疎化問題」です。

人口を増やすための方法として、”雛人形を住民として迎え入れる” という、
前代未聞の人口補完計画を、思いついたそうです。

雛人形たちは、単なるジオラマとして展示されるのではなく、
鳥取県日野町の住民として、”住民票登録” されています。



また、貴重な労働力として、迎えられています。

鳥取県日野町を歩けば、商店でも、町役場でも、郵便局でも、美術館でも、
店頭に雛人形達がいて、せっせと、PR活動や販売活動を行っています。

※ 時々、かつらをかぶったり、おちゃらけている子も、いますけどね。





いやーー、とっても面白い試みですよね。

日本広しといえども、町役場そのものが、観光地化している場所は、かなり珍しいのでは無いでしょうか?

観光客が、用もないのに役場に入ってきて、カメラを構えて、バシャバシャと写真を撮影して帰る。
安達さんは、日本初と仰ってましたので、本当に日本で唯一の役場なのかもしれません??









本体の福よせプロジェクトでは、展示期間が終われば、毎年雛人形は、処分されていますが、
鳥取県日野町では、常設展示を行っていくそうです。

鳥取県日野町のもっと多くの場所や、鳥取県日野町以外の町にも、広げていきたいそうです。



鳥取県日野町は、金持神社やオシドリが有名ですが、
金持神社、オシドリ、雛人形 と 言われる日が来るかもしれないですね??




5 ) 日野町の名所をご紹介

日野町の名所をご紹介



オシドリ
野町といえば、オシドリが有名です。
シーズン中には、観察小屋からオシドリたちの水浴びの様子などを間近で見ることができます。




実はこの中にも、ひな人形たちが働いているんですよ。
ひなどりを見に行かれる際に、ぜひ、探してみて下さいね!

また市役所にも、展示されていますが、オシドリ・マンホールもあるんですよ。




金持神社 かもちじんじゃ
その昔、このあたりは、良い鉄の取れる産地でした。
たたら製鉄で有名だったそうです。
ジブリのもののけ姫に出てくるような感じだったのでしょうね。

古の時代には、鉄のことを金と呼んでいました。(※金具という言葉はその名残だそうです)
この辺りでは、玉鋼(たまはがね)の原料となる真砂鉄がたくさん取れる事から、
金持と呼ばれるようになったそうです。

今では、金運のご利益があるという事で、たくさんの参拝の方が訪れているそうです。









日本一小さな蔵 美術館
寛永12年(1635年)から文政11年(1828年)に、
代々庄屋を務めていた小谷家の所有されている蔵を美術館として復興したもの。

もともとは、白壁でしたが、鳥取県西部地震(2000年)で、外壁が崩壊し漆喰が剥がれ落ちたそうです。





1Fです。ひな人形が多すぎです。(笑)
人形を展示しているのかと思いました!



2Fです。焼き物や書、鎧兜など、古美術に興味のある方は必見です!

法勝寺焼の土瓶や、松平不味の楽焼 深茶碗などの焼き物や、
山岡鉄太郎(鉄舟) の書、伊藤博文の書など、ほかにも沢山の古美術が所狭しと展示されています。
そして、2Fでも、ひな人形たちが、きちんと仕事をしていました!







以上、少しではありますが、日野町のご紹介をさせて頂きました!

私たち、NPO法人グッドライフは、
これからも、鳥取県日野町さんの活動を応援しています

6 ) グッドライフの活動を紹介

グッドライフでは、他にもたくさんの活動を行っています。

アフリカの子供達への文房具の寄付、東南アジア、中央アジアの子供達へのおもちゃ、ぬいぐるみの寄付
障害者施設や保育園/幼稚園への絵本の寄付、保育園やデイサービス、介護施設さんへの雛人形の寄付
企業さんと協力して、CSR活動の推進のお手伝い、寄付の地産地消 地元のものは、地元に寄付する

など、たくさんの活動を行っています。

「 日本中に、目に見える寄付を増やす事。そして、一つでも多くの笑顔を増やす事 」

それが、グッドライフの目標です。

不要だがまだ使えるものを寄付されたい方、グッドライフの活動を応援し、活動費の寄付を行なって頂ける方。

ぜひ、グッドライフの活動に、ご協力をお願いいたします

7 ) おわりに

最後までお読み頂きありがとうございます。

「 人口よりも、お人形が多い町 」となった日野町にぜひ観光に行ってみてくださいね!

記事内の施設などのご紹介




金持テラスひの
金持神社
日野町HP
福寄プロジェクト
日本一小さな蔵 美術館

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情報提供元 REVIEWER / 著者 WRITER

WRITER NPO法人グッドライフ
NPO法人グッドライフは、不用品のリユースを通じて、世の中の課題解決を行う事を目的としたNPO法人です。不用品を笑顔につなげるためのサービス、セカンドライフ、にこっとを運営しています。「寄付の見える化」に挑戦中です!


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