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2026年02月03日 更新

バングラデシュ人民共和国からの寄付・ボランティア レポート

不用品を、寄付活動を通じて、世界中で笑顔に変える活動を行っている「セカンドライフ」のワールドレポートです。

今回は、南アジアの親日国「バングラディシュ」からのレポートです。

私達のバングラディシュでの活動を分かりやすくまとめると共に、地理、経済、民族などの情報を一緒に整理することで、バングラディシュの現状をより分かりやすく理解できるように意識してレポートを作成しています。

バングラディシュの基礎情報

バングラディシュの基礎情報

ここでは、バングラディシュの基礎情報をお届けします。

あまりバングラディシュの事をご存じない方々のために、なるべく分かりやすくまとめています。

すでにご存じの方は、読み飛ばしていただいて問題ありません。

バングラディシュの地理

バングラディシュの位置

:contentReference[oaicite:0]{index=0}は南アジアに位置し、国土の多くがガンジス川、ブラマプトラ川、メグナ川という大河が合流して形成された デルタ地帯 に広がっています。国土面積は約14万7,000平方キロメートルで、日本の約4割ほどの広さです。一方で、人口は約1億7,000万人に達しており、その結果、人口密度は1平方キロメートルあたり約1,100人と、世界でも特に人口密度が高い国の一つといわれています。

バングラデシュでは都市部だけでなく国全体に人口が分布している点が大きな特徴です。農村部であっても人が密集して暮らしている地域が多く、土地や資源への負担が大きくなりやすい状況にあります。


標高が低く、南側はベンガル湾に面しているため、洪水や高潮、サイクロン(熱帯性低気圧)の影響を受けやすい地理条件にあります。このため、バングラデシュは 自然災害による被害が世界の中でも多い国の一つ と考えられています。特に雨季(およそ6〜10月)には河川の水位が上昇し、毎年のように洪水が発生します。家屋や道路、学校が浸水し、一時的に授業ができなくなる地域もあります。

こうした災害は人々の命だけでなく、経済にも大きな影響を与えています。洪水やサイクロンによる被害額は、年によってはGDPの数%に相当するとされ、農作物の損失やインフラ復旧に多くの費用が必要になります。その結果、国全体の経済成長が一時的に鈍化することもあります。


バングラデシュでは、就業人口のおよそ4割が農業に関わっているといわれています。

農業は肥沃な土地という地理的な恩恵を受ける一方で、災害の影響を最も受けやすい分野でもあります。洪水によって田畑が水に浸かると、収穫量が減り、農家の収入が不安定になります。そのため、多くの農村では複数の収入源を持つなど、生活を守る工夫が続けられています。


また、地理的な条件は ロヒンギャ問題 とも深く関係しています。

2017年以降、ミャンマーでの迫害を逃れたロヒンギャの人々が国境を越えて流入し、約70万人が新たに難民としてバングラデシュに到着しました。現在では、合計で およそ100万人規模 が南東部の難民キャンプで生活しているとされています。
これらのキャンプは丘陵地や低地に設置されており、豪雨による洪水や土砂崩れ、冬には乾燥と過密による火事のリスクが高い地域も多いです。

バングラディシュの民族と言語と宗教

バングラディシュとロヒンギャ


バングラディシュの人口の約98%はベンガル人(Bengali)です。世界的に見ても同じ民族の比率が高い国の一つです。

ベンガル人は、長い歴史の中で共通の文化、食生活、服装、文学、音楽を育んできており、自分たちの歴史と民族に強い誇りを持っています。

ベンガル人が暮らすベンガル地方は、古くから世界有数の繊維生産地として知られてきました。ベンガル地方とは、現在のバングラディシュ全域と、インド東部の西ベンガル州の辺りの事です。

中世のベンガルでは、極めて細い糸で織られたモスリンが生産され、「風を通す布」「空気のような布」と称されるほど高品質でした。このモスリンはヨーロッパや中東にまで輸出され、ベンガル人の高度な手織り技術と美的感覚は国際的に評価されていました。

現代のバングラディシュでは、縫製・繊維産業が経済の柱となっていて、世界のファストファッション市場を支えています。
都市部や農村から集まった若い女性を中心に、多くの人々が工場で働き、家計や地域経済を支えています。

繊維産業はベンガル人にとって単なる産業ではなく、「手仕事の誇り」と「生きるための現実」が重なり合う分野です。
伝統的な織りの精神は、形を変えながらも現代の工場労働に受け継がれ、ベンガル人の勤勉さと忍耐力を象徴する存在となっています。


公用語であり国語でもあるのはベンガル語(バングラ語)です。ベンガル語は文学的な伝統が非常に豊かで、詩や歌、演劇が日常生活に深く根付いています。インドから独立した際には、現在のバングラディシュとパキスタンが同じ国として独立していますが、当時のパキスタン政府によるウルドゥー語の強制に反対し、ベンガル後を話すベンガル人としてのアイデンティティを守るために、バングラディシュとして独立することになりました。バングラディシュとは、ベンガル人の国という意味です。


バングラディシュは、イスラム教徒が約90%を占めるイスラム教国です。その多くはスンニ派で、日常生活や祝祭、価値観に宗教が深く関わっています。


バングラディシュは、インド大陸の東の端に位置しており、インドとアジアの境目の国です。

バングラディシュの西側、インド東部の西ベンガル州には、ベンガル人が沢山住んでいますが、その多くはヒンドゥー教徒です。インドの中ではムスリムの多い地域として知られており、ヒンドゥーとムスリムが共存している地域となっています。

一方で東側ミャンマーにもベンガル人が、沢山住んでいます。この人々はインド東部のベンガル人とは少し異なります。
ミャンマー西部のラカイン州(旧アラカン王国)に住むベンガル人は、ベンガル系の言葉を話し、イスラム教を信仰しています。彼らは、昔からアラカンと言われる地域に住み、仏教徒と友好的な関係を築いてきました。

一方で、イギリス統治時代に、イギリス人たちが工場労働を進めるために、世界中にインド系の移民を送った際に、ミャンマーの首都ヤンゴンなどにもインド系のベンガル人たちを沢山労働力として送り込んだため、都市部で、仏教徒との対立が起こり、差別的な扱いを受けるようになりました。

ミャンマーに住んでいるベンガル系のイスラム教徒の事を総称して、ロヒンギャと言います。

ミャンマー人にとっては、ロヒンギャは、不法移民という位置づけです。民族も宗教も異なるロヒンギャに対して、特に都市部では、異質な存在として扱っています。ミャンマーでは、彼らの事を差別的に「ベンガリ」と呼ぶ人多いです。


ミャンマーでは、軍政への反発、少数見族の独立問題から、独立以来、ずっと内戦が続いています。

その内戦の中で、ロヒンギャへの差別勘定や排斥運動が絡まり合い、世界でもまれにみる大きな民族迫害に繋がりました。

ロヒンギャの多くは、民族や言葉を同じくするバングラディシュのコックスバザールで難民として暮らしており、2026年現在、130万人ともいわれるロヒンギャが、コックスバザールの難民キャンプで暮らしています。

このコックスバザールの難民キャンプは、世界最大の名民キャンプであり、ロヒンギャたちは、世界でも最も迫害を受けている民族である。と言われています。

バングラディシュの政治

バングラディシュの政治


バングラディシュの政治は、1971年の独立以降、独裁と民主主義の間を行き来してきた歴史を持っています。独立直後は国家建設を急ぐ必要があり、政治権力が一部に集中しやすい状況が続きました。1970年代半ばには軍による統治が行われ、民主的な政治制度が十分に機能しない時代も経験しています。


その後、1990年代に軍政が終わり、複数政党による選挙制度が定着しました。現在のバングラデシュは形式上は民主主義国家であり、選挙を通じて政権が選ばれています。一方で、長期政権や強い指導力を持つ政党が続く中で、権力の集中や民主主義の質については、国内外で議論が続いています。こうした背景から、国民の間には「安定」と「民主的な政治参加」のバランスを求める声があると考えられています。


この緊張関係を象徴する出来事として、昨年には大規模な抗議デモが発生しました。若者や学生を中心に、雇用機会への不安や政治の透明性を求める声が広がり、首都ダッカでは交通や経済活動に影響が出る場面も見られました。デモは必ずしも政権転換を直接求めるものだけではなく、政治に対する参加意識の高まりを示す動きとも受け止められています。


そして今年は国政選挙が行われ、国内外からその公正さや透明性が注目されています。選挙期間中は、テレビやSNSを通じて政治情報に触れる機会が増え、家庭や職場でも政治の話題が交わされています。選挙は民主主義の基本的な仕組みであり、国民の意思がどの程度政治に反映されるのかが重要な焦点となっています。


こうした政治状況の中で、日本との関係は比較的安定して続いています。日本は特定の政党ではなく、民主的な制度の下での国家運営やインフラ整備を支える立場から支援を行ってきました。日本からのODAは累計で約2兆円規模に達するとされ、交通網や電力整備などを通じて国民生活を下支えしています。独裁的な傾向と民主主義の模索が続く中でも、日本との協力関係は政治的安定を支える一要素になっていると考えられています。

バングラディシュの経済

バングラディシュの経済成長への流れ


バングラデシュは、1971年に独立した直後、世界でも最も貧しい国の一つと見なされていました。独立戦争による被害で産業やインフラが十分に整っておらず、1人あたりGDPは当時100米ドル前後とされ、国際社会では「援助に依存する国」という評価が一般的だったと言われています。


その後、1980年代以降に成長の軸となったのが繊維(縫製)産業です。Tシャツやジーンズなどの衣料品を大量に生産し、欧米や日本へ輸出する体制が整いました。

現在、衣料品輸出額は年間約450億米ドル規模に達し(2023年、政府・業界統計)、輸出全体の約8割を占めています。この産業は数百万人規模の雇用を生み、経済成長の原動力となってきました。その結果、1人あたりGDPは約2,600米ドルまで上昇し(2024年、出典:世界銀行)、名目GDPの世界順位も30位台半ばとされています。


一方で、低コスト商品の大量生産を支える構造の中で、労働環境や児童労働の問題が指摘されてきたことも事実です。法律上は児童労働は禁止されていますが、非公式な小規模工場や下請け工程では、家計を支えるために働く子どもが存在する可能性があると報告されています。

近年は政府や国際機関、海外ブランドが協力し、工場監査や就学支援を進める動きが広がっています。


こうした経済成長を背景に、バングラデシュはLDC(後発開発途上国)卒業を目指す段階に入りました。

LDC卒業は国の発展を示す一方、関税優遇の縮小という課題も伴います。そのため、日本との「EPA(経済連携協定)」の検討が重要になっています。

EPAが実現すれば、繊維製品を含む貿易関係の安定化や、日本からの投資・技術協力の拡大が期待されています。LDC卒業後の成長を持続させるためにも、日本との経済連携は今後ますます重要になると考えられています。

セカンドライフのバングラディシュでの活動

セカンドライフがバングラディシュで行っている活動の報告です。

著者 WRITER
監修者 REVIEWER
の情報

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ホームページ : https://goodlife-npo.org/

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