SDGs Goal 4
質の高い教育をみんなに
関東学院大学様での
講演事例です
認定 NPO法人グッドライフは、寄付の見える化に挑戦中!
認定 NPO法人が、寄付の見える化に挑戦中!
SDGs Goal 4
質の高い教育をみんなに
関東学院大学様での
講演事例です
関東学院大学 SDGs Supporters 様よりご依頼があり、SDGs Goal 4 に基づく寄付の実施方法について、講演とアドバイスが欲しい。とご連絡を頂きました、その要請に基づき、2023年12月5日に、関東学院大学 金沢八景キャンパスで、約100分の講演を行わせて頂きました。
※今回は、教科書的な文言の説明ではなく、私たちの経験をお話しした上で一緒に考える機会作りということで、講義ではなく講演となります。
私たちは、NPO法人として「日本に寄付文化を広げたい」という目標のために、講演・支援活動を行っています。ご興味のある方は、お問い合わせから、ご連絡をお願いいたします。
今回は、下記のように講演の内容を組み立てました。
1) 目的の確認
講義に先立ち、今回達成したい目的を確認します。
2)NPO法人グッドライフの紹介
支援のベースとなる「NPO法人グッドライフの考え方」を説明する。
NPO法人グッドライフの運営するセカンドライフの実践してきた「体験談」の中から、SDGsや寄付に関する私たちの考え方を説明する。
3) SDGs Goal4 の概念を確認する
SDGs Goal4の目標を再確認する。知っているつもりのSDGs Goal4という言葉を深堀して考える。
4)寄付の見える化を説明する
「寄付の見える化」を説明する。その説明の中でsustanabilityな活動の在り方について説明する。
4)実例 ザンビア支援
ザンビア支援の実例を、今回の支援活動をイメージしながら、ケースワークとして説明する。
5)グループディスカッション
具体的な支援先、スケジュール活動の成果の確認補法を決定する
それぞれの項目について、次章から説明していきます。
下記のようなご要望がありましたら、お気軽にお問い合わせください。私たちは、NPO法人として、「日本に寄付を広めていく」ための活動を行っています。
講演に先立ち、今回達成したい目的を確認させて頂きました。今回依頼して頂いたSDGs Supportrs 様の目的は下記になります。
まず、NPO法人グッドライフの3つの理念を説明しました。理念は、私たちの行動のベースとなる考え方ですので、実際に行っている「不要品の寄付活動」はすべて、理念と結びついています。
別ページに詳しく記載していますので、興味のある方はご覧ください。
ここでは、私たちが実際に行っている「不要品の寄付での支援活動」について説明しました。実際に行ってきた活動の体験談をお話しして、具体的な活動がイメージしやすいようにお話ししました。
私たちがお話しする内容は、時には考え方が独特であったり、一般論やメディア報道とは異なることもあります。話の内容は全て、実際の行動から経験として積み上げてきた「私たちの考え方」ですので、学問として論理的に組み上げられた「正しい事」ではないためです。
現場で実際に汗をかきながら会得してきた事なので、あまり聞く機会のない、一考に値するお話だとご評価を頂いております。
ベースとなる理念を説明し、実際の活動をお話ししたところで、今回実施する支援内容の詳細について、決定していきます。
今回は、時間と諸問題により、支援内容の決定は持ち越しとなりました。
※後日、LINEや電話等で、お話しして決めていくこととなりました。
ここで改めて、NPO法人グッドライフの活動内容をご説明させて頂きました。
そして、私たちの過去の活動の中から、今回の目的に関連しそうな言葉を6つに絞り説明させて頂きました。
NPO法人グッドライフでは、「不要品」と「不用品」という言葉の違いを大切にしています。
辞書ではあまり大差のない言葉ですが、私たちは、この2つの言葉の間に大きな違いを持たせています。簡単に言うと、知っているか、知らないかで、大きな差になる。という言葉です。
詳しくは、別ページで解説していますので、興味のある方は、読んでみて下さい。
情報には、色々な格差があります。例えば、媒体( 雑誌、新聞、ホームページ、SNSなど)、地域(日本と海外、都会と田舎など)などによって、情報には大きな差があります。
私たちは、情報が少ないほど不用品は増えていき、情報が多いほど不要品は増えていく。と考えています。※モチベーション( = 意識 )は、同じという前提です。
不要品を増やし、SDGs活動を活性化していくために、情報の地域格差を減らし、誰もが必要な情報を容易に知ることができる環境創りが、大切だと考えています。
不用品を減らし、不要品を増やして、ごみを減らす活動を行うことは、SDGs活動になります。つまり、不要品を増やすことが、SDGs活動に繋がります。
不要品を増やすためには、知ることが必要です。
能動的に情報を探して、情報に基づいて主体的に行動することは大切な事ですが、誰にでもでいる事ではありません。
だから私たちは、寄付に関する情報取得のハードルを下げ、誰もが情報にアクセスしやすい状態を作るために、情報の共有化を意識して、システム作りと体制作りを進めています。
越境廃棄問題について、よく聞かれます。難しい問題だと思いますし、私たちはその部分の専門家ではないので、正確にお答えすることが難しいのですが、過去の経験から、似たような状況は理解できますので、その経験からお話しします。
越境廃棄問題は、経済合理性の問題が原因で起きると、私たちは考えています。
例えば、日本人1人1人が、完璧な仕分けを行えば、今すぐにごみは半分になると思います。燃えるごみの中の紙、まだ使える不要品、店舗や建築現場から出るごみ、引っ越しの時のごみなど、仕分けが不十分なごみは沢山あります。
分ければ資源、混ぜればごみとはよく言われますが、ごみの仕分けがある程度浸透した今でも、まだまだ仕分けは不十分です。仕分けが十分に行えない理由は、「時間がないから」「面倒くさいから」「知らないから」「その方が安いから」というものが多いと思います。
倫理観やエコ意識を1番にすれば、どの理由もすぐに克服できます。ですが、現実には、そうはなりません。自分達の都合が倫理観に勝っている事が多いと思います。
例えば、過去には、中国で廃プラ問題が大きく取り上げられて、現在はアフリカでの廃プラ問題が取り上げられています。この原因について、専門家が分析すれば、色々な理由を挙げるのだと思います。
私たちの見解は、1人1人が倫理観よりもなどの自己都合を優先し、その結果がどこかの国に溜まり問題になっている。と捉えています。その解決方法として私たちができることに関しては、次の章で記載していきます。
先述した越境廃棄問題のような大きな社会問題がある場合、「仕組みそのものが悪い」と考えがちです。私たちは仕組み自体は残して運用し、マイナス点を減らしていくべきだと思っています。
マイナスを恐れて何もしないよりも、まずはトータルでプラスにすることを考えて行動すべきだと思っています。70点のプラスがあれば、30点のマイナスがあっても、まずは進んで行くべきで、長期にわたり継続する中で、マイナス点を減らすように改善し続けることが大切だと思います。
なので、私たちの考えではありますが、SDGs活動を進め、社会問題の解決に向かうためには、ミスを最小化するよりも、成果を最大化する方が良いと信じて活動しています。
社会問題といっても、分解すれば1人1人の人間が行っている事の集合体です。目の前の1つの問題が、集まって社会問題になっていると捉えています。
だから、解決方法は、逆になります。社旗問題の解決に対して私たちができる事は、目の前の1つ1つの問題に対する対策を積み上げる事だと思っています。
ここまでお話ししてきたように、経済合理性は多くの場合に考えなければなりません。
寄付やボランティアだから、経済は2の次で良い。とはなりません。支援品を選別・梱包・発送するにも、時間とコストがかかります。経済的に合理的でないと長続きしませんし、モラルを維持したまま経済的に合理的であるためには、絶え間ない研究と相応のシステムと途切れないモチベーションが必要です。
私たちは、努力・根性などの感情論でそれを乗り切っていくのではなく、合理的に超えていく必要があると思っています。
SDGsで一番重要なサステナブル( = Sustainable)を達成するには、経済的に合理的である必要があります。経済的に合理的であるためには、活動の流れを見える化し、問題点を把握し、常に改善するサイクルを回していく必要があります。
私たちは、このサイクルを「寄付の見える化」と名付けて、大切に育てています。
このサイクルを回し続けることで、経済合理性を持ち、モラルを保ち、モチベーションを維持したまま、不要品の寄付を通じたSDGs活動を行っていけると考えて、日々の活動を行っています。
ここまでは私たちの経験をベースにお話ししましたが、ここで再度、SDGs Goal4 について、深く考えてみました。
SDGs Goal 4「 質の高い教育をみんなに 」
まず、英語の原文を直訳してみます。
英文 : Ensure inclusive and equitable quality education and promote lifelong learning opportunities for all
直訳 : 包括的で公平な質の高い教育を確保し、すべての人に生涯学習の機会を促進する
Ensure 確保する
inclusive すべてを含んだ
equitable 公平な
lifelong learning 生涯学習
以上の直訳と単語の解析から、下記の点を考えてみました。
SDGs Goal 4 に含まれている言葉「公平な」に疑問をそれほど頂かない方も多いと思います。でも例えば下記の質問には、どのように答えたら良いでしょうか?
あ)発展途上国への教育支援として、文房具を送りたい場合、各国平等に送るにはどうしたらよいか?
い)支援品の数が足りなくて、支援対象者の1/10にしかいきわたらないとしたらどうしたらよいか?
う)男尊女卑が根強く残っている国で、男性にしか支援品が届かない場合、どうしたらよいか?
これらには正確な答えはないと思います。でも私たちは前に進むために仮に答えを出して進んで行かないといけません。
私たちが、今時点で考えている( = 実行している )方法をお伝えしておきます。
あ)輸送コストと相手の国の状況( 季節、支援対象者の数、イベント、他 )を考えて、できるだけ効率よく支援を行う。数年単位で見て、できるだけ均等になるように、支援を行う。
い)企業や大学ののSDGs活動などとジョイントし、送料などを負担して頂き発送数を増やすなど、長期的に見て支援者に対しての支援可能数の割合を増やして行く活動を継続して行う。
う)女性だけを支援する便を作り、女性だけを支援する活動の割合を増やす。
特に目新しい答えではなかったかもしれません。ここでお伝えしたかった大切な事は、「平等」という1言にも、考えるべきことが沢山ある。ということです。深く考えてみると、色々な気づきや発見があります。
lifelong learning = 生涯学習という言葉が、英語の原文には入っていますが、なぜか日本語訳には入っていません。
もちろん、ゴール4の下の10個のターゲットを細かく見ると、より詳細な目標があるので理解はできますがますが、タイトルだけ見ると少し内容が足りないように思えます。
lifelong learningに関して、私たちは「支援先が自立するまで、継続し続ける事」だと捉えています。そして継続は、SDGsの活動において特に大切だと思っています。
SDGs活動を行う際に、日本語訳と英語原文を見比べてみると、このような発見は色々あると思いますし、活動に対しての奥行きが広がると思っています。
SDGsで、一番大切なワード Sustainable ( サステナブル )という言葉は、実行するにはかなり難しい言葉だと思います。熱い思いを持って、SDGs活動を行っても、単年・単発での短期活動で終わってしまう方が多いと思います。そもそも、単発でしか計画を立てていない方も、たくさん居られると思います。
私たちは、SDGs活動に関わる方々が、もし単年・単発でしか活動ができないとしても、せめて、行った活動をSustainableな活動にする為にはどうするべきかと考えて頂きたいと思っています。
私たちは、持続的な活動を行うためには、モチベーションの維持が最も大切だと思っています。
モチベーションを維持するために、私たちが提唱しているのは、「寄付の見える化」です。
途上国を支援するために、寄付品を集めて送った寄付者の方々は、ただ送って終わりの活動にするよりも、現地に届いたあとの支援先の人たちの顔や声が見えた方がより嬉しいし、寄付活動を行って良かったと思えるはずです。
もちろん良い事ばかりではなく、荷物がなくなったり、破損したり、あまり喜ばれなかったり、全く数が足りなかったりと、マイナス面の情報も一緒に届きます。
しかし、マイナス面の情報とは、改善したら必ずプラスになる情報なので、私たちはプラスの情報だと捉えています。次回、マイナス面を克服し、プラスを増やした状態で支援品をお届けできたら、努力した分だけ1段階上のうれしさを体感できるからです。
私たちは、サステナブルな活動を継続するために、また、日本に寄付の文化を根付かせるために「寄付の見える化」を進めて行きます。
SDGs Goal4の意味を考えた後、sustainableを実現するための具体的な方法として、「寄付の見える化」について説明させて頂きました。
寄付の見える化を実現することは、NPO法人グッドライフの目標です。
寄付活動を、一回だけのイベントにするのではなく、継続的な活動( サステナブル )にするためには、「情報取得を簡単にすること」「モチベーションを維持する事」が大切です。私たちの提唱する「寄付の見える化」のサイクルを回すことが、sustainableな活動のベースになります。
寄付の見える化に関しては、別のページで詳しく記載していますので、興味のある方はそちらをご覧ください。
SDGs Goal4の意味を考える、寄付の見える化の概念を考える。という2つの座学的なお話を行った後で、2023年12月現在、まさに実行中のアフリカ大陸のザンビア共和国への支援活動の内容を、ケースワークとして詳しく説明させて頂きました。
座学的にお話したことを、私たちが実際に行っている活動を細かく見ていくことで、イメージしやすくすることを想定しています。
私たちが、寄付の見える化をどのように実践しているか?の一例という言い方の方が分かりやすいかもしれません。
それぞれの工程を、ご説明させて頂きます。
ザンビア共和国ルサカ在住の平山さんより、支援要請があり、ザンビアのWDR( World Donation Report )を作成させて頂きました。
ザンビアの子供たちの支援のために、柔道着とサッカーボールを集めたいという内容です。
このレポートは、2023年10月20日に公開させて頂きました。
レポートの公開とともに、セカンドライフの公式LINE で2回に渡り、告知させて頂きました。
また、セカンドライフと協力関係にある社団法人・NPO法人・ボランティアグループの方々、大学のチームに送るために、ポスターとリーフレット(チラシ)を作成させて頂きました。
2023年11月末時点で、50件を超えるご支援を頂きました。寄付して頂いた柔道着やサッカー用品は、ザンビアに向けての仕分・梱包作業を行わせて頂きました。ザンビアへの支援品は、2023年12月にザンビアに向けて発送させて頂く予定です。
今回遅れなかった柔道着、サッカー用品は、次回のザンビア便、もしくはマリ・コンゴ・ケニアなどの状況の近いアフリカ諸国に送らせて頂きます。
海外への支援品の梱包に関しては、こちらからご覧いただけます。
出荷してから現地へ到着するまで、しばらくお待ちください。
現地に到着後、WDRレポートにて公開させて頂きます。
ホームページ : https://goodlife-npo.org/
NPO法人グッドライフは、不用品のリユースを通じて、世の中の課題解決を行う事を目的としたNPO法人です。不用品を笑顔につなげるためのサービス、セカンドライフ、にこっとを運営しています。「寄付の見える化」に挑戦中です!