ザンビア共和国 ルサカのスラムの
ユーチューブ投稿
ザンビアと貧困
ザンビアは、独立以来一度も内戦が起こっていないとても平和な国です。
そのため、内戦の続くコンゴ、ソマリアなどの国から難民を受け入れてきました。
そして、ザンビアは、人口の7割が貧困ライン以下の生活を行っています。
貧困層のほとんどは、農村地帯か、スラムに住んでいます。
周囲に、将来の見本となるようなモデルケースも少なく、結果として、子供たちの就学率も高くありません。
学校に行けたとしても、プライマリースクール( 小学校 + 中学校 ) 止まりで、セカンダリースクール( 高校 )には、ほぼ行けません。
ザンビアと柔道
そんな中で、子供たちに「 将来の自分 」というテーマで、お絵描きをしてもらうと、多くの男の子たちが、兵隊( soldiers )か、警察官( police officer ) の絵を描きます。
身近で、仕事と給与が安定していて、地位が高い職業だからです。
そして、警察官や兵隊になるために、柔道の黒帯が役に立ちます。
ザンビアの警察官、兵隊の中には、柔道の黒帯を持っている人が多くいます。特に出世している高官には、柔道の有段者が多くみられます。
つまり、
ザンビアでは、柔道は単なるスポーツではありません
警察、軍隊などの公職の高官は、柔道の黒帯保持者が多くを占めます。柔道の黒帯を持っている事は、ザンビアにおいては就職にとても有利に働きます。柔道の黒帯を取ることが、将来設計や障害年収に、直接影響します。
そのため、多くの若者が、青空の下で柔道の練習に一生懸命に励んでいます。
しかし、道場や畳があまり整備されていないのはもちろんの事、基本的な柔道着が手に入らない人も数多くいます。Tシャツやガウンなどを着て、練習している人も多く見かけます。
公式試合ですら、道着がないため、選手同士で貸し借りする姿もよく見かけられます。
柔道はサッカーよりも現実的な、将来への「 道しるべ 」になります。
柔道着の寄付ついて
このため、セカンドライフでは、特に難民キャンプの子供たちへの支援として、2024年より「 柔道着の寄付 」を行ってきました。
毎年、6/20 に、UNHCR( 国連難民高等弁務官 )と各国の難民キャンプが連携して、世界中で難民の日のイベントが開かれます。
ザンビアでも、メヘバ難民キャンプで毎年開催され、副大統領などの政府高官や、大使館員、UNHCRやUNICEFなどの要人が出席します。
このメヘバ難民キャンプで、世界難民の日( 2025/6/20 )に行われるイベント内で、
日本から輸送する100着の柔道着を、寄贈することが決まりました。
また、その翌日 ( 2025/6/21 )には、メヘバ難民キャンプで初となる日本人チャンピオンの冠大会「中村美里杯」 を開催します。
ザンビア初となる柔道の大会とは

そして、その大会には、「 中村美里 六段 」を、日本人指導者としてお招きしました。
知らない方のために、ご紹介します。
・北京・リオデジャネイロ オリンピック 銅メダリスト
・世界柔道選手権 優勝3回
・グランドスラム 優勝6回
・ワールドマスターズ 優勝3回
このような輝かしい経歴を持ち、今なお、世界中で柔道を指導されている本物の柔道家です。
ザンビアには、JICAの柔道の指導者は、時々来ますが、日本人のチャンピオンクラスの柔道家が来て、指導することは「初」です。
ザンビアでの柔道の普及活動を行っているのは、ほとんどがフランスの柔道連盟から派遣された西洋人の指導者です。しかし、柔道で身を立てる事を志している多くの人々は柔道発祥の地である日本の指導者を熱望しています。
このような背景で、今回の大会は、ザンビアの人々にとっては、ビッグサプライズになります。
すでに、中村美里六段の渡航予定に合わせて、ザンビアの多くの柔道家が参加表明をしています。
ザンビア柔道協会も、とても喜んでくれており、大会の準備を進めてくれています。
私達は、不用品のリユースを行っているプロフェッショナルではありますが、柔道の専門家ではありませんので、日本や世界で活動する柔道家の方々のご協力を仰ぎながら、柔道着のリユースを世界中の笑顔や若者の未来に繋げられるように、頑張りたいと思います。
そのため、東海大学に本拠を置き、シドニーオリンピック金メダリスト、東京オリンピック代表監督を務めた井上康生七段が理事を務めるNPO法人 JUDOs や、講道館の協力も仰ぎながら、このプロジェクトを進めています。
また、パリ・パラリンピック柔道で、銀メダルを取得した半谷選手、講道館館長 上村春樹 九段など、沢山の方々から応援を頂いております。
クラウドファンディングを立ち上げました

約115万円の諸経費が掛かるこのプロジェクトを成功させるために、クラウドファンディングを立ち上げました。
この大会のために作成したビデオには、井上康生 七段からもコメントを頂きました。
ぜひ、1人でも多くの方のご協力を宜しくお願いします。
>> クラウドファンディングページを見る