ブータン王国 サクテン村の
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サクテン村で出会った人々のご紹介です。
TOPのお写真は、近所に住むおじさんです。山で薪を拾って家に帰る途中です。動物の皮でできたチョッキを着て、棘などから体を保護しています。木の実を取りに行ったり、動物を狩りに行ったりするときも同じスタイルです。
薪を割ったり、水や石などを運んだりと、肉体労働が多いので、みなさん手が分厚くて、力が強いです。でもサクテンの人々はとても穏やかで、怒ったり怒鳴っている姿は見かけませんでした。ブータンは、世界で唯一のチベット仏教が国境の国で、ほぼすべての人が、チベット仏教徒です。朝晩にお水を替えたり、何かあればお坊さんを呼んだりと、生活の中に仏教が融合しています。
車もほとんど走っていないので、朝も夜もとても静かです。テレビなどはないか見ないので、日が沈んだら、家族とご飯を食べて、団らんしてから眠り、夜明けとともに起きて行動する生活です。私が滞在している間も、8時か9時には就寝し、朝5時の日の出前に起きる生活でした。
この季節は、朝の5時には、徐々に明るくなります。5時半ころには、学校でサッカーの練習をしている生徒、牛や馬の世話をする人々など、多くの人が活動していました。澄んだ空気の中、早寝早起きで、とても健康的な生活様式です。
サクテンの伝統的なスタイルは、ヤクの毛でできた5つのしっぽが付いた帽子をかぶり、赤色の衣装を着ている事が多いです。子供たちの制服も赤色です。ヤクの毛はとても暖かいので、寒さの厳しい冬でも過ごせます。
多くの人々が長くつを履いています。高地で、サクテン村の中央には大きな川が流れているので、湿った場所が多いためです。ただ、夏だけは、サンダルを履いている人も多くいます。
人々はとてもシャイで、日本人と似ています。知らない小さい子供たちに挨拶をしても恥ずかしがって返してくれない事も多いです。でも仲良くなると、人懐っこくお話ししてくれたり、挨拶してくれます。ほかの場所から来た人がほぼおらず、外国人もほぼいないので、外の人との交流に慣れていないのだと思います。
小さい子供たちは、こちらが心配になるくらいやんちゃで自由奔放でシャイなのですが、ある程度の判別がつく小学校5,6年生くらいになると、きちんと挨拶してくれるようになります。むしろ、目上の人お客様へのもてなし精神が強く、こちらが、謙遜してしまうほどに、色々な事に気が付き、おもてなしをしてくれようとします。
お客様は常に上座で、ご飯もお茶もお酒もなんでも大盛で、寒くないか?おなかは減らないか?と、いつも誰かが気を使ってくれています。外見を気にしたり、言われてやっているというよりは、仏教様式の生活の中で自然に身にものだと思います。
サクテンの人々が話す言葉は、プロクバ語です。ブータンの公用語はゾンカ語なので、基本的な挨拶など以外は、言葉が通じません。学校では公用語のゾンカ語を教えていますので、学校に行っている子供たちで、高学年になると、ゾンカ語と英語を使える子供たちがいます。
アフリカでもアジアでも、どんなに貧しくても田舎でも、英語が話せる子供たちがいます。今回のサクテン村のように、同じ国でも言葉が通じない、風習も異なる。という文化の中で生活すると、共通語の必要性が高まります。
国内の共通語であるゾンカ語、世界の共通語である英語は、話せて当たり前という認識とそれに基づいた教育があります。平和で、単一民族の多い日本では、英語教育の遅れがたびたび指摘されますが、海外に来るとその理由がとてもよく理解できます。それは、教材の質でも、先生の能力でもなく、必要性の欠如が一番の問題なのだろうと思います。
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